FC2ブログ

GR体験記

芦田やGRメンバーが皆さんに知ってもらいたい人・事柄を紹介することをメインとしたブログです。毎月1日更新。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

診療報酬改定所感と、出張セミナーの提案

先月も少し書きましたが、いよいよ診療報酬改定も大詰め。
1月29日の中医協総会では、最終条件部分を「○○」として、
もはや最終告示文の骨格となる文章(全265ページ!)も出て、
まさしく、制度改定関係者の皆さんにとってはラストスパート状況です。
※個別改定項目について(その1):中央社会保険医療協議会 総会(第270回)総-4
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000035826.pdf


○○情報
【図1】文中、未確定部分は、こんな感じで出ています。


厚労省挨拶
【図2】厚労省のホームページから、一般の人でも、会議資料がダウンロードできることは素晴らしいですよね。

我々、コンサルタントの役割として、
病院の方々に対して、
制度の通訳というか、伝承者的な役割もあるかなと思っています。

また、そうした「診療報酬」解説の伝え方にもタイプが色々あって、
大きな一般セミナーで講演を・・・というのもあれば、
GRのように、クライアントをはじめとした病院単位もしくは、
その地域やなんらかの共通性を持った病院グループ程度の規模に対して、
その病院に当てはめた上での解釈を念頭にお伝えするスタイルもあります。

新しい情報も大切なんですけど、
例えば、DPCだったら、そもそも数年前からある
効率性指数・複雑性指数・救急医療指数の理解においても
院内には、曖昧や誤解が残っているのが講師をしてきた実感で、
もっと本質的な理解をしたうえで情報を積み上げていかないと、
「国からのメッセージ」に対して病院レベルでの解釈が、
表層的な点数ゲームの話になってしまう懸念を感じます。

それで、今回の制度改定について、GRなりの感想を大きく3つ。
(1.)「消費税による損税対策部分を除けば、マイナス改定だ!」というところが、
クローズアップされてますけど、
そもそも、メリハリ改定が顕著になっている診療報酬改定である昨今、
「みんなが得」「みんなが損」という状況では既にない訳で、
個別の病院側の立場から言わせてもらえば、
あまり総額の話ばかりに引っ張られても意味がないのではとの感想。

(2.)そして、「メリハリ改定」「将来ビジョン」に沿った形で、
今回改定も、しっかりと明確なメッセージを持った改定だなとの感想。

(3.)2025年体制をはじめとして、また、診療報酬改定だけでなく、
税・介護・法律など社会保障すべてを巻き込んだ「将来ビジョン」
かた見れば、今回改定は、ステップの一つでしかない訳で、
総合的な改革の一端であるという理解がないと、
今回の診療報酬改定だけ見ていても、
本質的な理解に到達できないのではとの感想です。

(2.)の今回改定のメッセージですが、
さきほどの「個別改定項目について(その1)」の目次をみると、
Ⅰ~Ⅴの5つの視点に分けた上でのそれぞれ改定項目以外に、
前半、「重点課題」として、4つのテーマが挙げられています。

1入院医療(看護配置・ICU・短期滞在手術・総合入院体制加算・新生児・小児ICU(PICU))
2外来医療の機能分化・連携の推進
3在宅医療を担う医療機関の確保と質の高い在宅医療の推進
4医療機関相互の連携や医療・介護の連携の評価
これに、
「Ⅰ充実が求められる分野を適切に評価していく視点」で取り上げられている
①がん医療・緩和ケア
②精神疾患
③認知症
④救急医療、小児医療、周産期医療
⑤リハビリテーション
⑥歯科医療
⑦投薬管理・指導
⑧手術等の評価
⑨イノベーション(薬・材料・検査)の評価
⑩DPCの評価
というのが、いわゆるメリハリ改定と言われるものの正体でしょう。
何が言いたいかというと、トピックとなる対象分野がとても明確で、
さらには、本質的な「将来像」にうまく織り込まれるトピックが
列挙されています。

病院の中期計画策定を手伝う立場から見ても、
うまく作っているなぁとリスペクトします。

(3.)について、7対1からの転換やその要件の厳格化が、
巷では大きく取り上げられているように思うのですが、
GRがインパクトを持った動きは、
「900億円もの基金がその対策などのために設けられた」話です。

その権限を基本的に都道府県が持つわけで、
つまり、病床転換を促す際、都道府県が資金手当てまで提案できる力を持つということですよね?

また、法律(医療法)改定に伴う「地域医療ビジョン」や「病床機能報告制度」と相まって、
機能再編における合意事項を無視する医療機関には、都道府県の権限で、
医療機関名の公表や各種補助金の不交付などの罰則を科したり、
過剰な医療機能への転換を行った場合、
当該病床に限り、国が保険医療機関の指定を取り消せる構想も聞きます。

つまり、民間病院だろうが、準公的病院であろうが、
国から権限を移管された都道府県は、
アメとムチでもって、その「医療計画」に、
全病院を従わせられるだけの強制力に近いものを得て、
それによって、合理的な医療県内の「機能分担」を
実現させる強い意志を感じるのです。
そして、それの表れの一つが、7対1返上の話かなと。

悪いことばかりではないけど、
患者のフリーアクセスもあって、競争・病院の自由意思という名のもとに、
PETが同地域に複数病院で入っているなどの重複がこれまで普通にありました。
設備以外に、医師や看護師や医療スタッフの話も同様。

これからの20年は、病院は競争ではなく共存というか、
公立病院以外が医療のかなりの部分を担っている
日本の医療提供システム(広くいえば、社会保障システム全体)を、
地方行政が交通整理するよう、大きく舵が切られたと認識しています。

点数シミュレーションを含む細部の検討ももちろん大切ですが、
自分たちの病院が、地域においてどうあるべきか、
という視点から、今一度院内や地域で、経営層も、
医事課を含む事務スタッフも、医療スタッフも語り合い、
難しい話はいいから、ビジョン(方向性)を共有することが
求められてきている時代の中での制度改定では、と思います。

先月も書きましたが、各病院さんに一度の無償訪問時、
ご要望に応じて、いままでの「コンサルよろず相談」と共に、
院内で「改定セミナー」をお話ししたり、
皆さんと病院の方向性を話し合う場を設定していただくこともできますので、
ご遠慮なくリクエストください!

info@g-rules.co.jp
スポンサーサイト

トラックバック

トラックバック URL
http://grules.blog.fc2.com/tb.php/26-44bc0c95
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。